骨太方針2019を読む(社会保障)⑥ 番外編

2019/06/30


本当に気が抜けない。

読み込みが足りないう上、持てる限りの浅はかな知識で骨太方針の解釈に挑むという試みを行っている。お粗末な解釈が散見されるが、そんな内容にも懲りずお読みいただいている方がいるようだ。感謝してもしきれない。その上、内容が乏しい箇所にはアドバイスまで頂ける。おかげで私も新たに知識が習得できる。この場を借りて、改めて感謝申し上げる。

さて、6/29付のブログ「骨太方針2019を読む(社会保障)⑥」では、骨太方針から口腔機能に関する部分へコメントした。

口腔の健康は全身の健康にもつながることからエビデンスの信頼性を向上させつつ、国民への適切な情報提供、生涯を通じた歯科健診、フレイル対策にもつながる歯科医師、歯科衛生士による口腔健康管理など歯科口腔保健の充実、入院患者等への口腔機能管理などの医科歯科連携に加え、介護、障害福祉関係機関との連携を含む歯科保健医療提供体制の構築に取り組む。(骨太方針2019より)

前回当たりの診療報酬改定や骨太方針から、口腔機能に関する記載が増えたという印象がある。どうやら、歯科による取組みとエビデンスが評価されたようだ。

日本歯科医学会のホームページに、「歯科診療に関する基本的な考え方」として「臨床において適切な診断と治療を支援することを目的として、診断・治療等、診療の内容等についての最新の情報を、日本歯科医学会によりまとめた」情報が掲載されている。7万軒近くもある歯科医院が一枚岩となって取り組めば、日本人の健康寿命は延伸するに違いない。そのためには口腔機能の維持が必須だ。

同ホームページには、「口腔機能低下症に関する基本的な考え方」という情報が掲載されている。歯科医師のみならず、他職種が読んでも重要なインスピレーションが得られる内容だ。地域包括ケアの中で、自分自身の資格には何が求められるか。そんなことを考えさせられる内容だ。歯科診療のゲートオープナーは意外と歯科医ではないのかもしれない。

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