インセンティブよりも効果的
2025.12.08
12月5日開催の中央社会保険医療協議会 総会では、後発医薬品やバイオシミラーの使用促進に係る制度について議論が交わされた。
提示された資料の一つに、直近3年間分の後発医薬品割合(数量)ベースの月次推移が示された。
インセンティブのみで使用促進を図っていた期間と、長期収載品の選定療養によって患者への追加自己負担を設けた後とで、顕著な変化があることに気付かされる。
つまり、真の使用促進策は患者自身の自己負担に切り込む策であり、OTC類似薬の保険給付見直しもそのエビデンスに基づいた提案であると言える。
インセンティブによって後発医薬品の使用をある程度促進してきた診療報酬は、いよいよ役目が終わる時期に来たわけで、令和8年度改定ではネクストステージへと進む可能性があるだろう。