OTC類似薬 自己負担の新制度予測⑤
2005.11.29
2025年11月27日、社会保障審議会医療保険部会が開催された。
複数ある議題の一つに、「OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しの在り方について」があったので、要点をまとめる。
検討に至る経緯として骨太方針2025、連立政権合意書、総合経済対策の抜粋に続いて、社保審等におけるこれまでの論点が資料として提示された。
論点のうちポイントとなる箇所に下線を引き、集中して考えてみる必要があるだろう。
論点1 費用負担の在り方
⚫ 骨太方針や医療保険部会における意見を踏まえ、医療機関における必要な受診の確保の観点から、薬剤そのものを保険給付の対象外とはしない前提で、患者の状況や負担に配慮した別途の負担を求めることについてどのように考えるか。
⚫ 仮に薬剤費について別途の負担を求めるとした場合、どの程度の負担を求めることが適当か。
論点2 配慮が必要な者の範囲
配慮が必要な者(=新たな負担を求めないこととする者)の範囲をどのように考えるか。
⚫ 成人年齢が18歳以上であること、こども医療費助成制度が広く行われていること等を踏まえ、配慮すべきこどもの範囲は、18歳以下の者とすることについてどう考えるか。
⚫ 医療費に着目して公的な支援を受けている方についてどう考えるか。
⚫ 長期にOTC類似薬の利用を必要とする方についてどう考えるか。
⚫ 入院患者についてどう考えるか。
論点3 OTC 類似薬の範囲
⚫ OTC医薬品を購入する方との公平性や医療保険制度の持続可能性の観点を踏まえ、患者の状況や負担に配慮した別途の負担を求める場合、対象となる薬剤の同等性をどのように考えるか。