MRのための財務諸表講座 ~製品の中身⑦~
2025.10.02
原材料費、直接の労務費はどちらも製品個々に対して直接的に発生する費用(コスト)である。
直接的な費用があれば、間接的な費用もあるということで、今回からは間接的な費用について解説していく。
間接的な費用という表現は少々分かりづらいが、言い換えるならば、「製品横断的に係る費用をある一定の基準に則って案分」と表現することができるだろう。
例えば、電気代。
工場の操業中に絶やすことなく発生している電力使用量(kWh)を、製品個々に切り分けることは容易ではない。
厳密に測定する担当者を配置すれば可能かもしれないが現実的ではない。
そういった費用をどのように扱うのかと言えば、ある一定の基準に則って案分するしかなく、非直接的な費用、つまり間接的な費用ということになるのだ。