奇跡の統合はあり得るか
2024.08.02
田辺三菱製薬、45歳以上対象に希望退職募集 人数定めず(日本経済新聞社、2024年7月30日)
住友ファーマ、早期退職募集700人 国内社員数の2割(日本経済新聞社、2024年7月31日)
薬局業界の話題ばかりさらっている場合ではなさそうだ。
製薬業界にも再び人員整理の波がやってきている。
対岸の火事と吞気に構えている場合ではない。
先発メーカーでの人員整理はジェネリックメーカー、CSOにも何かしら影響が及ぶものだ。
ちなみに、直近では田辺三菱製薬、住友ファーマの2社が希望退職募集を発表した。
とても近いタイミングで発表された2つのニュースだが、人員整理に迫られる理由は違えど、何か共通するものがありそうな気がしてならない。
双方の親会社は総合化学メーカーで、既にパテントクリフに喘ぐ、もしくは間もなく突入する子会社を傘下にもち、頭を抱えているのではないだろうか。
頭痛の種である子会社を切り離し、三菱系と住友系の奇跡的な統合劇というのもあり得るのではないかと考えている。