あるところにはある、それは本当なのか
2024.07.18
最近、下図の広告を目にする機会が多くなってきた。
2024年6月4日に限定出荷解除となった製品であるため、どのような用途で使われても特段の非難は無いと思われるが、それ以前の在庫状況はどうだったのだろうか。
供給混乱の最中でも「あるところにはある」、という噂の真偽を確かめる術はそれほど多くない。
しかし、厚生労働省は2027年度を目途として、医薬品の在庫、供給状況に関する情報を一括的に把握できるシステムを運用開始するとのこと。
つまり、去痰剤、咳止めなどの実例のように、本当に流通量が少ないのか、それとも買い占めが起きているのか定かでないような問題は解決されるということになる。
さらには、「不適正使用」は無いと断言されるような薬剤がどこにどれだけ出回っているのかも一目瞭然になり、メーカーの言い分を評価することも理論上は可能になる。
あと、約3年後。
国内の医薬品供給混乱は、もはや収束することはないだろうと諦めかけた関係者が多い中、このシステムは希望の光になるのだろうか。