同業他社による株主提案

2024.07.08

ドラッグストア、調剤界隈が騒がしい。

ツルハ、ウエルシアの統合話に続き、アインがアクティビストファンドによる株主提案で揺さぶりをかけられている。

先に挙げたツルハにおいても同一のアクティビストファンドがきっかけとなり、小売業最大手のイオンが動くこととなった。

このように業界大手に対して株主提案を行う勢力は海外のアクティビストファンドだけかと考えていたが、どうやらそうではないようだと知らしめるような動きがあった。

7月5日の日経電子版に、「サツドラHD、取締役選任求める株主提案に反対表明」というタイトルの記事が掲載された。

またもやどこぞのアクティビストファンドかと思い記事を読むと、まさかの同業他社による株主提案を受けているではないか。

同社に株主提案を行ったのは、和歌山県に本社を置く株式会社三原色。

社名をググってみると、同じく和歌山県に本社を置きドラッグストアなどを展開するエバグリーン廣甚株式会社の関連会社であった。

サッポロドラッグストアーを運営するサツドラホールディングスの第7期有価証券報告書を見てみると、三原色以外にもエバグリーン廣甚関連の株主として廣岡聖司氏(エバーグリーン会長)の記載もあり、合計で8.67%の保有率であった。

先の日経電子版の記事によれば、2024年5月時点でエバグリーン廣甚関連による株式保有率はなんと12.5%にまで高まっており、筆頭株主のトミーコーポレーションに次ぐ大株主となっている。

サツドラの株主提案は8月上旬予定。

7月末から8月にかけて北の大地で熱い闘いが巻き起こる。

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