『電子処方箋受付中(運用はしていません)』

2024.06.28

国家戦略特区のホームページで、興味深い内容の規制・制度改革案の採択結果が紹介されていた。

こちらの規制・制度改革案はスーパーシティと電磁たる田園健康特区を対象都市、4月22日から5月24日までの期間で公募され、外部有識者で構成された審査委員会による審査の結果を踏まえて6事業が選定された。

その中から一つに、「薬局の電子処方箋の導入可否に依らない薬剤配送サービスの実装に向けた調査」というタイトルの事業がある。

電子処方箋未導入の薬局が「引換番号」を受け取って場合、それを他の薬局(提携薬局)に照会を申し込んで処方情報の取得、調剤情報登録を行うというもののようだ(正しくは下図を参照されたし)。

一見すると電子処方箋の導入拡大を阻害するような動きではあるが、調剤情報の蓄積、かかりつけ薬局の利用促進という観点では、昨今の医療行政の趣旨には沿っていると言えるのではないだろうか。

ちなみに、長野県茅野市で8軒の薬局が電子処方箋を運用開始している(2024年6月16日現在)。

医療機関は1施設のみで、事業実施体制にある病院はまだ運用開始となっていない。

採択を受けて、これから準備を進めていくのだろうか。



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