揺らぐジェネリック業界
2024.05.22
いったい何が起きているのだろうか。
ジェネリック業界で外資御三家のうちの2社に異変が起きている。
業界紙によれば、テバ社は海外の投資家向決算説明会で、日本の後発医薬品事業を2025年中に売却する方針を発表したとのこと(参考:日刊薬業、2024年5月20日)。
前進となる大洋薬品時代から計算すれば、まさに七転と言っても過言でない企業ヒストリーを歩んできた同社が、八起しかけたところで場外へリープするようなイメージが頭に浮かんだ。
AG、長期収載品、ジェネリックを併せて相当数の品目を持つ武田テバ事業に51%出資するテバ社が日本の後発品事業から撤退することで、その事業の行き先がどうなるのか、当然のことながら注目が集まる。
そして、もう1社となるサンドにおいては5月10日、売上高421億5700万円(前期比101.75%)、営業利益▲1億4800万円(赤字転換)の決算を公告していたのだ。
不祥事により生産が著しく滞っているわけでもなかった同社が赤字転落は、日本におけるジェネリックビジネスの難しさを物語っているような気がする。
まさかこのままサンドも日本事業撤退ということになりはしないと思うが、いったい何が起きているのか!?というのが外野の見解だ。