カットオフ値激変の要因分析【病院編】その②

2024.05.16

では、いったいどの薬剤がカットオフ値問題に絡んでいるのかを分析していくことにする。

分析に用いたのは、2021年度の「NDBオープンデータ」と、「薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報」だ。

「薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報」については、2024年3月31日までの情報と、2024年4月17日適用のものを使用した。

図1は外来(院内)における使用量を降順にしたもので、図2は入院における使用量の降順でまとめている。

いずれも上位30品目について、23年度と24年度の後発品区分を比較対照できるようにした。

具体的な品名については、販売メーカーにとって不利になり得る情報であるため、ここでの開示は控えたい。

ポイントは、後発品→★、後発品→(空白)になっている品目がカットオフ値の悪化に影響しているということだ。

是非とも、院内の使用量データに23年度、24年度区分の情報を追加して、自院の分析をすることをお勧めする。

図1:外来(院内)使用量降順

図2:入院 使用量降順


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