株主提案の季節
2024.05.21
株主提案の季節。
そんな言葉が存在するわけではないのだが、GWの余韻に浸る人間を叩き起こすようなニュースが、ここ数年、この季節になると舞い込んでくるようになった。
6月から8月にかけて、上場DgSチェーン、調剤チェーン各社の定時株主総会が開催される。
そして、定時株主総会の議決権基準日がGW前後に設定されており、それに付随するニュースが業界を賑わすのだ。
先日のブログでまとめた通り、薬業業界で台風の目となっているのが香港を拠点に活動するオアシスという投資ファンドだ。
5月1日に日経新聞電子版が報じた、「投資ファンドのオアシス、アインHD株保有比率15%弱に」というニュースを号砲に、株主提案の季節が今年もやってきたと言っていいだろう。
同社が5月16日に関東財務局へ提出した変更報告書によると、クスリのアオキの株式を市場外で1,255,132取得したことで、株式保有割合は5.50%から6.83%に上昇した。
クスリのアオキに対しては昨年の定時株主総会で株主提案を行っているだけに、今年も何かあるのではないか?という憶測が過ぎる。
それ以前には、保有割合を9.6から14.89%に大きく引き上げたアインに対する何らかのアクションも予測される。
株主提案の季節到来だ。