健康ポイントのユーザー視点
2024.05.18
ポイント大好き日本人でもなかなか定着しないものがある。
それは、いわゆる健康ポイントだ。
私自身はスギサポwalkでスギポイントと、楽天ヘルスケアで楽天ポイントを貯めている。
どちらもただ歩くだけでポイントが貯まり、買い物に使えるためもっと普及してもよいと思うのだが、身近で使っている人はそう多くない。
ユーザーサイドからの視点では、その要因は苦労の割には付与されるポイントが少ないことだろう。
楽天ポイントは1日1~10ポイントが上限で、スギポイントは10~20が上限だ。
換金率を考慮すればいずれも1日最大10円程度だが、塵も積もれば・・・なのか、たったそれぽっちと考えるかは個人の価値観に依るところが大きい。
一方で、サービス提供サイドからすれば、自社サービスの利用や商品の購買につながるか分からないフリーライダーにまでポイントを付与しなければならず、販促という視点では費用対効果は悪いに違いない。
いかにして自社サービスや商品購買につなげるかが、サービス提供サイドの永遠のテーマだろう。
そんなことを考えているときに目に止まったのが、イオンリテール株式会社による「健康維持に必要な習慣や行動に“健康ポイント”の付与開始 血圧の測定や歩数を記録するとポイントが貯まり、値引きクーポンを発行」というリリースだ。
同社で使う電子お薬手帳のユーザーを対象に、1日8000歩以上で1ポイント、店頭での血圧測定で1ポイントを付与し、100ポイントからお買い物に利用できるという健康ポイントサービスだ。
1日最大2ポイントだとしても、100ポイント貯めるには50日必要で、個人的には気の遠くなる努力に想える。
いったい、どこまで利用者が増えるのだろうか。