カットオフ値激変の要因分析【病院編】その①

2024.05.15

新制度施行まで残り1ヶ月を切ったところで、カットオフ値激変問題がにわかに浮上してきた。

薬価告示直後から気づいていた医療機関は何らか対策済みなのだろうか。

いま一度カットオフ値について、自分自身のためにも情報を整理してみる。

診療報酬における後発医薬品関連のカットオフ値とは、端的に言えば全使用医薬品に占める後発医薬品に置き換え可能な医薬品の割合である。

過去の中医協資料に分かりやすくまとまったものがあった。

中医協 総ー4ー1(令和3年12月8日)


この表から判断すれば、分子に入る医薬品のうち◯印のないものを使えば使うほどカットオフ値は下がることになる。

2024年度改定ではこの計算式自体に変更はない。

とすれば、変わったのは医薬品ごとの区分ということだろうということで、2023年度と2024年度の変更点を見比べてみた。

更に、古いデータではあるが2021年度NDBオープンデータを用いて、使用数量の情報を追加して影響度の大きい医薬品の推定までたどり着くことができた。

明日につづく・・・

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