カットオフ値問題と選定療養

2024.05.10

ジェネリック医薬品で新たな混乱が起きている。

数年来続いている供給混乱は解決の糸口さえ見いだせないままでいるにも関わらず、令和6年度薬価改定、診療報酬改定によって別の問題が浮上してきている。

それは、【医科】診療報酬の後発医薬品使用体制加算に係るもので、いわゆるカットオフ値問題と言われるものだ。

不採算品再算定により先発医薬品よりも薬価が高くなり、数量ベースのジェネリックとしてカウントされない銘柄が出てきたことで、カットオフ値をクリアできない医療機関が数多く出てきているようだ。

供給混乱の最中、いったいどこまで自院に必要な手当てができるのか。

令和6年度改定施行まで残すところあと1ヶ月足らずだが、供給混乱に拍車をかける火種になるのではないかと危惧している。

そして、10月スタートとなる長期収載品の選定療養も同様のリスクをはらむ。

メディアにあおられ、10月に向けて先発品の仮需とジェネリック医薬品の在庫備蓄が同時に進む。

ぺんぺん草も・・・とはこのことかもしれない。




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