まさかの施設基準 ~薬剤業務向上加算~
2024.03.07
3月5日未明、2024年度診療報酬改定の説明会資料、各種通知等が開示された。
9:30頃まではブラウザの更新ボタンを押して確認していたのだが、朝が早いため力尽きてしまった。
翌朝、資料に目を通してびっくり。
まさかの施設基準が明らかになった点数がいくつもある。
今日はそんな中から、(新)薬剤業務向上加算を取り上げる。
同加算で気がかりだったポイントは、新人薬剤師の要件、出向実績の有無であったが、告示後に判明したのは算定できる病院がだいぶ狭いということである。
病棟薬剤業務実施加算1の届出病院ということは答申の段階で分かっていただが、それ以上に「特定機能病院」、「急性期充実体制加算1」、「急性期充実体制加算2」の届出を行っている医療機関であることが追加されていた。
この施設基準によって、同加算のハードルは急激に高まり、算定できる病院は急激に狭まった。
病院薬剤師不足の問題が深刻な状況で、出向させられるだけの余裕がある病院はそもそも多くないだろうと考えていたが、施設基準の告示によって別の意味で算定可能な病院が限られることになった。