全国ワーストの要因分析 その④

2024.02.18

徳島県ワースト１位の要因を探るため、後発医薬品調剤体制加算の届出状況を「調剤基本料」の視点から見ていく。

ここでは、後発医薬品の切替えが中小よりも大手で進んでいるという仮説を立て、その真偽を検証するプロセスを通して分析を深めていく。

図１は、後発医薬品調剤体制加算のを届出状況を調剤基本料別の構成比で示したものになる。

前回のブログで紹介した都道府県別に調剤基本料の構成比率（図2）と見比べて見ると、極めて酷似した傾向を示していることが分かる。

つまり、後発医薬品調剤体制加算については調剤基本料の区分によらず総じて届出が行われているのだ。

したがって、同加算の届出構成比は基本料の構成比と近似する。

では、同加算にある3つの区分ごとに、調剤基本料の構成比を見たらどのような傾向が表れるだろうか。

次回以降は、加算１、加算２、可算３ごとの分析を行っていく。

図1:後発医薬品調剤体制加算の調剤基本料別割合
（2024年1月厚生局データより）

図2:調剤基本料の構成割合
（2024年厚生局データより）