全国ワーストの要因分析 その①
2024.02.10
2月8日、徳島県は一般会計で総額約5000億円の2024年度予算案を発表した。
この案の中では、より効率的で効果的な保健事業「データヘルス」に取り組む一環として「ジェネリック医薬品の使用実態分析」を行うための予算が計上されている。
翌日の業界紙では、「全国ワーストのGE使用割合、薬局など実態調査へ(じほう)」などの見出しで、同事業の予算計上を大きく取り上げた。
数値で比較するということは、必ずトップとワーストが存在するわけだが、全国平均を下回る県の状況にいよいよ重い腰を上げざるを得なくなったといったところだろうか。
徳島県のジェネリック使用割合が低い要因はどこにあるのだろうか。
当ブログでは、机上の分析を通して、何らかの要因を探っていくことにする。
下図は、2024年1月時点の後発医薬品調剤体制加算の区分別届出割合だ。
同加算を届出る薬局の中で、それぞれの区分の構成比を示したものである。
これを見る限り、徳島県における加算2・3の比率は著しく低いというわけではないことが分かる。