DgSの調剤売上推移(2023年8月末現在)
2024.01.09
厚生労働省から「最近の調剤医療費(電算処理分)の動向(令和5年度)」の8月号が発表されたので、それを用いてDgSにおける調剤売上の推移をまとめた。
DgSの状況を確認する前に注目したいのが、調剤医療費全体の推移だ。
月別に見ると分かりにくいが、コロナ禍の受診抑制でいったん減少トレンドに入った調剤医療費であるが、2021年度に復調して以降上昇が続いている。
2023年8月、単月の調剤医療費は7千億を超えており、この金額は感染症や正月休み前のピークを迎える12月と同じ水準にある。
新型コロナウイルス感染症が5類になったことで、マスクフリーの交流が活発し、コロナ以外の感染症が流行しているせいかもしれない。
その中で、DgSの調剤売上ももちろん増加し続けている。
しかし、DgS内の調剤比率を月次単位で見てみると、4月以降は減少傾向にあることが分かる。
これもおそらく、新型コロナウイルス感染症が5類になった影響だろう。
インバウンド需要の増大によって、DgSでは別部門の売上が急回復している。
そのため、DgSの社内では調剤部門が苦戦しているような印象を持たれてしまうが、確実にラインロビングは進んでいるのだ。
調剤医療費全体、DgS調剤売上高、DgS比率のMAT |
調剤医療費全体、DgS調剤売上高、DgS比率、DgS内調剤比率の月次推移 |