自滅する日本
2024.01.04
今日から仕事始めだ。
実はこの年末年始、短い冬休みではあったが実はオーストラリアに行ってきた。
20年ほど以前になるが学生時代の貴重な1年を過ごした場所に息子たちを連れ、観光をしながら海外と日本の違いを体感する旅行をしてきた。
オーストラリアでは、接客を要しない場所のほどんどで支払いがキャッシュレスになっていた。
自動販売機はもちろんのだが、駐車場、電車やバスの券売機ではサポートのスタッフすら駐在しておらず、支払いはクレジットカードが基本手段であった。
さらには、飲食店であっても現金の取り扱いが少ないため、現金払いを伝えない限りは、クレジットカードでの支払いがベースであった。
ちなみに、ここで言うクレジットとは、日本で一般的なカードリーダーへの差し込みではなく、最近のクレジットに付帯されているタッチ決済機能がのことである。
日本では一度も使用したことのないタッチ決済を、オーストラリアで多用することになろうとは思いもよらなかった。
おかげで、コロナ前の旅行で未使用のまま残っていた200ドルほどの現金は、使いきることができないままに帰国することとなった。
今回はオーストラリアでの実体験を例に取り上げたが、日本と海外のキャッシュレス対応状況には天と地の差があることが分かった。
なぜこれほどの差が生じてしまったのだろうか。
ICTばかりでなく、キャッシュレスの普及すらままならない日本。
コスト高の仕組みが解消されず、効率性の悪い取引きが続いていくことで、日本はどんどん自らを消耗しながら自滅していくのではないだろうか。
そんな未来を憂いながら帰国の時間を過ごした。