下げて上げて=? +900品目?
2023.12.22
12月20日、令和6年度診療報酬・薬価等改定に係る改定率が発表になった。
調剤は+0.16%となっているが、同じ資料には「調剤基本料の適正化」という記載もあり、実質的にプラス改定になるのかどうか一抹の不安が残るところだろう。
勤務薬剤師の給与ベアアップにつながる原資としては、調剤基本料が最も妥当なはずなのだが、適正化と引き上げが別建てで示され、個人にとってはプラスでも会社にとってはマイナスということになるのかもしれない。
また、調剤にとっては重要な部分である薬剤費については-0.97%ということで、国費ベースで約1,200億円のダウンとなる。
一方では、21年の中間年改定で実施された不採算再算定の対象品目は約2000とある。
前回の品目がスライドするならば900品目の増加となるが、脱落する品目があると想定すれば1000品目程度の薬価が新たに引き上げられることになる。
そして、令和6年度診療報酬・薬価等改定では、それぞれの施行時期が異なることより、4月時点では自己負担が高くなるケースも出てくるのではないだろうか。