話題の選定療養

2023/12/14

2024年度診療報酬改定の議論において、にわかに俎上に載ってきたのが「長期収載品の保険給付の在り方」である。

その内容については、後発医薬品ではなく長期収載品を患者が選択した場合、その差額の何割かを「選定療養」として患者の自己負担に上乗せするという方向で話が進んでいる。

選定療養と言われて真っ先に浮かぶのがいわゆる「差額ベッド代」だ。

これは、個室などの病室を望む患者が支払う費用であり、どちらかと言えば患者サイドの全くの自由意志で決めることが可能であり、納得の上で選択していると言っていいだろう。

それと、大病院の受付け付近でよく目にするのが「紹介状なしの初診・再診にかかる費用」というキーワードで、これも選定療養に該当する。

通常の感覚では、わざわざ上乗せの費用まで支払って大病院で初診受付をしようなどとは考えないような気もするが、これも完全に患者の自由意志に依るものだろう。

では、「長期収載品の保険給付の在り方」について考えれば、後発医薬品が基本ベースという大前提とすれば、長期収載品の選択は患者の自由意志であると言うことができる。

しかし、患者が後発医薬品を選択したくても、できないケースというものがいくつか想定されており、中医協でもそれが問題視されている。

話題の選定療養、いったいどうなることやらだ。

人気の投稿