気になる矛盾点

2023/09/19

9月15日、医薬品卸売業で競合する2社が同一の医療スタートアップ企業と資本業務提携することが双方からリリースされた。

その医療スタートアップはMICINで、オンライン診療・服薬指導サービスのcuronを展開している企業だ。

競合2社によるプレスリリースより、資本業務提携の目的・理由について書かれた部分を抜き出すと以下の通りになる。

アルフレッサは、MICINとのより一層の連携強化を図るため、資本業務提携契約を締結い
たしました。両社は今後事業パートナーとして、新たな事業・サービスを検討してまいります。アルフレッサはMICINとともに、通院専用キャッシュレス決済サービス「クロンスマートパス」やオンライン診療サービス「curon(クロン)」等の普及拡大を推進してまいります。また、両社の経営資源を活用し、生活者の健康向上や医療アクセスの充実につなげるなど、医療・ヘルスケアサービスの開発および展開を行います。

今回の資本業務提携は、東邦ホールディングスの医薬品卸売、調剤薬局、顧客支援システム等の各事業と MICIN が展開する各事業において協業シナジーが期待でき、ヘルスケア領域における様々な課題の解決に貢献するとともに、中長期的な企業価値の向上に資するものと考えております。

アルフレッサについては昨年の3月22日に、MICINと競合する「メドピア」と共同事業展開を展開すると発表し、「ヤクバト」というサービスを共同で展開している。

東邦については2018年7月に同じく医薬品卸業で競合するスズケンと顧客支援システムの共同利用や医薬品プラットフォームの共同展開で基本合意している。

今回の同一企業との資本業務提携には矛盾する要素が多く、それが様々な憶測を呼んでいるのだ。

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