令和6年度調剤報酬改定に向けて考えること その15
2023/07/08
13、14に続き、後発医薬品調剤体制加算の施設基準について考えていく。
にわかに浮上してきた「金額シェア」であるが、昨日のブログでは全国平均が40%であることを示した。
しかしながら、全国平均40%と言っても、数量シェア同様にそこには都道府県ごとの差異があるはずと思い、「調剤医療費の動向」とうい統計を用いて都道府県ごとの金額シェアを算出してみた。
下図では都道府県ごとの数量シェア(オレンジ・折れ線グラフ、右軸)と金額シェア(青・棒グラフ、左軸)で示している。
ちなみに、ここでの金額シェアは先に示した40%の計算式とはことなる点に留意が必要だ。
前者は後発医薬品の金額÷(長期収載品+後発医薬品)であるのに対して、後者は後発医薬品の金額÷全医薬品となっている。
後者が、全国平均40%と比較して数値が小さいのにはそんな理由がある。
数量シェア以上に、金額シェアは都道府県ごとのばらつきが多きような気がする。