令和6年度調剤報酬改定に向けて考えること その4

2023/05/30

令和6年度改定の「地域支援体制加算」で考えるべきことがもう2つある。

それは、経過措置と前提要件というキーワードだ。

令和4年度改定では、すでに地域支援体制加算を届け出ている基本料1の薬局を、4月以降も基本料1とみなす経過措置期間が設けられた。

その経過措置はこの4月で満了になったわけでが、1年の猶予があるなしではいろいろな意味で雲泥の差があったことだろう。

そして、地域支援体制加算の届出でもう一つ大事なのが、それを「前提条件」として算定できる加算が複数あるということだ。

調剤後薬剤管理指導加算の従来点数に加えて、令和6年度には連携強化加算が新設された。

更には、令和5年度の改定によって、地域支援体制加算と後発医薬品調剤体制加算の2つを届出る薬局に対しては特例の上乗せが設けられた。

これらのことより、調剤報酬改定における地域支援体制加算の重要度は高く、来年3月に向けて届出を狙うほかないと言えるのではないだろうか。


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