令和6年度調剤報酬改定に向けて考えること その3
2023/05/29
次のテーマは「地域支援体制加算」だ。
「地域支援体制加算」は、地域包括ケアシステム、患者のための薬局ビジョン、薬局認定制度など、政府の施策が詰まった加算である。
複数の施策に共通する項目全体を底上げ、そして既に基本的機能を具備した薬局の更なる機能拡充を誘導する報酬として便利なセットパックとなっている。
令和4年度改定では、それまで2区分であって施設基準を4つに細分化し、それぞれに異なる点数を設定した(下図参照)。
令和6年度改定で対策すべき点は、まず第一に基準の見直しであり、特に「在宅」については、求められるであろう実績回数、カウント対象となる対象患者である。
これら2点について、令和4年度改定でどのような変更があったのかを一度振り返っておくべきだろう。
社会保障費の財源がひっ迫する昨今、ある一定の上限範囲の中で点数配分、新設点数の点数設定が行われる。
だとすれば、複数区分ある点数項目については、いずれ上位区分への傾斜配分が行われるのは必然であり、「地域支援体制加算」においてもどうようの改定があると考える。
つまり、加算1から2、加算3から4へとランクアップを一度考慮しなければならないということ。
まさに、言うは易しではあるが、実務に携わらない人間だからこそ言える理想論だ。