調剤報酬改定を取り巻く環境を考える その2
2023/05/15
薬局・薬剤師による対人業務に焦点が当たり拡充されるにつれて、必然的に対物業務の軽減、移譲が必要になってくる。
2015年以降の調剤報酬改定は、「患者のための薬局ビジョン」の影響を顕著に受けていると言っていいだろう。
下図の薬局・薬剤師機能の実装につながるよう、調剤報酬によるインセンティブを設けるような改定が行われている。
患者のための薬局ビジョン(2015年10月23日) |
薬局・薬剤師による対人業務に焦点が当たり拡充されるにつれて、必然的に対物業務の軽減、移譲が必要になってくる。
対人業務が拡充されるばかりで、薬剤師の業務負担が見直されなければ、オーバーワークになるという懸念が生まれるのは当然だ。
そんな懸念を見越したのか、2019年4月2日には「調剤業務のあり方について」というタイトルの事務連絡が発出された。
この通知を機に、調剤技術料の見直しはいっきに加速した。