令和4年度調剤報酬改定を振り返る その2
2023/05/09
令和4年度調剤報酬改定を振り返る その2 だ。
令和4年度改定は「地域支援体制加算」の重要性が高まる内容になったと考えている。
同加算については、「区分追加と段階評価」、そして「それが前提となる加算の拡大・新設」が行われた。
令和4年度調剤報酬改定の概要(調剤) 厚生労働省 保険局 医療課 令和4年3月4日版 より |
内容の良し悪しは別にして、区分が4つに細分化されたことで、改定のバリエーションが増すことになる。そして、段階評価が可能になったことで、今後は傾斜配点もしやすくなるだろう。
地域支援体制加算が前提となる項目としては1つずつの新設と増点が行われた。
連携強化加算の新設(2点)
災害や新興感染症の発生時等における医薬品供給や衛 生管理に係る対応など、地域において必要な役割を果たすことができる体制を確保した場合の評価
調剤後薬剤管理指導加算の点数見直し(30点 → 60点)
地域において医療機関と薬局が連携してインスリン等の糖尿病治療薬の適正使用を推進する観点から、調剤後薬剤管理指導加算について見直し
また、令和5年度の臨時改定では、地域支援体制加算の特例上乗せ((後発調区分に応じた上乗せ1、3点) ※2023年4月~12月までの時限措置)が行われたことで、地域支援体制加算の重要性は更に高まったと言えるだろう。
つづく・・・