令和４年度調剤報酬改定を振り返る その１
2023/05/08
令和６年度改定の議論スタートを前に、令和４年度調剤報酬改定を振り返ってみたい。
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| 令和４年度調剤報酬改定の概要（調剤） 厚生労働省 保険局 医療課 令和４年３月４日版 より |
令和４年度調剤報酬改定のポイントを個人的に挙げるとすれば、以下の６項目に注目している。
○ 調剤報酬の評価体系の見直し
○ 対人業務の評価拡充
○ 地域支援体制加算の区分追加と段階評価
○ 地域支援体制加算が前提となる加算の拡大・新設
○ 調剤基本料区分の見直し
○ 重要政策に係る加算の新設・拡充
まず、「調剤報酬の評価体系の見直し」という点では、対物業務及び対人業務を適切に評価する観点から、薬局・薬剤師業務の評価体系について見直しを行い、薬剤調整料、薬剤管理料、服薬管理指導料が新設されたことはまだ記憶に新しい。
次に、「対人業務の評価拡充」という点では、医療費高騰、財政逼迫の中で新設項目数が減っている中、増点も含めて以下の改定があった。
糖尿病患者に対する調剤後の状況確認等の評価を拡充
調剤後薬剤管理指導加算（増点：30→60点／月1回まで）
減薬提案に係る情報提供の評価の見直し
服用薬剤調整支援料２（評価基準の見直し：90又は110点／3月に1回）
入院時の持参薬整理の評価
外来服薬支援料１（新設：185点／月1回まで）
医療的ケア児に対する薬学的管理の評価
小児特定加算（新設：350点／1回に付き）
つづく・・・