調剤医療費、処方箋枚数の推移 コロナ禍から回復しているのか

2023/03/11

厚生労働省による「調剤医療費の動向調査」を用いて、調剤医療費、処方箋枚数、1枚当たり調剤医療費をグラフ化した。

今回のグラフでは傾向を見やすくするために、移動年計の推移を用いている。

右肩上がりで増加してきた調剤医療費(青)は2015年あたりから伸びが鈍化している。

一方で、処方箋1枚当たりの調剤医療費は依然として右肩上がりであり、薬剤費の増加、もしくは多科受診からかかりつけ医への集約が進んでいる可能性を示唆するものであると考える。

処方箋枚数についてはあからさまにコロナ禍を境目に減少に転じており、2022年7月時点では以前の水準に戻りきっていないことが分かる。

処方箋枚数が回復しない一方で、1枚当たりの金額が増加することで、患者の異動が一薬局に与える影響は大きくなっていると言えるだろう。


期間:2005年9月~2022年7月(移動年計推移)青   :調剤医療費(億円)

オレンジ:処方箋枚数(万枚

ピンク :1枚当調剤医療費(円)



人気の投稿