割算で考える医薬品供給問題
2023/02/20
月間10万錠生産・出荷される医薬品〇〇錠(1日用量は1錠/日、流通単位は100錠/箱)
投薬を必要とする患者数は3000人
10万錠÷3000人≒33.3錠で、おおよそ1ヶ月分の処方が可能
ケース①
- 医薬品〇〇錠を調剤する薬局が1000軒だった場合、10万錠÷1000軒=100錠/軒となり、薬局1軒につき1箱の供給が可能
- 各薬局の患者が3名ずつ処方箋を持って行ったとしたら、それぞれ1ヶ月分(30錠)の調剤・投薬が可能
ケース②
- 医薬品〇〇錠を調剤する薬局が2000軒だった場合、10万錠÷1500軒≒66.6錠/軒となるが、最小流通単位は100錠/箱のため、全薬局に医薬品〇〇錠は行き渡らない
- 3000人の患者が、1500軒の薬局にまんべんなく処方箋を持参したとしたら、3000人÷1500軒で2名/軒となる
- しかし、医薬品〇〇錠は全薬局へ納品できる十分な最小流通単位数がないため、医薬品〇〇錠が納入される薬局を1000軒、納入されない薬局を500軒とすれば、投薬を受けられない患者は500軒×2名=1000人の患者が困ることになる