一筋縄ではいかない

2023/02/15

1月19日の夜、日経電子版に「アイン、1月中に全薬局で電子処方箋対応　26日から順次」というタイトルの記事が載った。

同日の午後、アインホールディングスが行った「アイングループの全国の薬局において電子処方箋に対応いたします」というタイトルのニュースリリースを受けた記事であったと推察される。

2月5日現在の電子処方せん対応の医療機関・薬局リストが公表されたタイミングで、同社の登録状況を確認してみたところ、リスト上では41店舗、ホームページ上では20店舗（2023年2月12日閲覧）となっていた。

リストとホームページの件数差異については、厚生労働省の注釈１に「上記のリストに記載のある医療機関・薬局の中には、電子処方箋を前提とした業務の切り替えに向けて、データのやりとり等について確認を行っている施設もあります。」とあり、“対応”という表現の捉え方が影響しているものと考えられる。

つまり、厚生労働省のリストは準備中の薬局も含んでいるが、正式にホームページ上で案内している薬局は名実ともに電子処方箋の受付が可能ということだろう。

いずれにしても、電子処方箋のシステム環境整備は一筋縄ではいかないということだ。