【調剤NDB】調剤基本料区分ごとの処方箋受付比率
2022/12/06
第7回NDBデータ(令和2年度分診療報酬)を用いて、気になる調剤報酬の算定状況を分析してみた。
今回は、調剤基本料区分ごとの算定割合を都道府県ごとに比較するグラフを作成した。令和4年度改定により、もはやこの区分による分析はあまり意味を持たないが、それでも都道府県ごとに大手の処方箋受取状況を大まかに掴むことができる。
栃木県などは調剤基本料3の受取率が高く、大手調剤のシェアが高いことが推察される。
かと言って、東京、神奈川、大阪は、調剤基本料1の比率が高いが、大手が少ないというわけではない。医療機関が多いことで集中率が低くなっているためだろうと推察される。
しかし、同様の傾向を示す長野県については、面応需が進んでいるという印象を表す結果となっている。
令和4年度改定では基本料区分によって、大手とそれ以外の薬局をより明確に区別することが可能になった。
令和2年度診療報酬では基本料1に隠れていた大手の受取状況が浮き彫りになるだろうが、NDBが公開されるのは1年以上先になる。