調剤業務の外部委託の現在地

2022/11/20

「調剤業務の外部委託」は2021年4月20日、規制改革推進会議医療・介護WGにて、狭間研至氏が提唱したことにより議論が本格スタートした。

それ以降、対物業務から対人業務へのシフト、調剤医療費の効率化、働き方改革、オンライン服薬指導の規制緩和など、様々な要因と相まって、規制改革推進会議の同WGを中心に議論が繰り広げれらているところだ。

7月11日開催となった厚生労働省の「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するWG」は議論の「とりまとめ」を示し、その中で調剤業務の一部外部委託に係る考え方及び対応方針を示した。

それに引き続き「規制改革推進会議」の本体では10月13日、年内の中間取りまとめを見据えた「規制改革の重要課題」に調剤の一部外部委託が盛り込まれた。

それでもなお依然として反対意見は多く、年度末まで議論は平行線を辿るだろうと思われた。

しかし、10月28日に開催された「国家戦略特別区域諮問会議」では、「地方創生のための制度改革・規制改革に関するアイディア事例について」の中で「調剤薬局における調剤業務の外部委託の拡大」が示されたことで、調剤業務の外部委託は新たな局面に突入したと言っていいだろう。

つまり、全国一律ではなく、一部の特区で調剤業務の外部委託が進む可能性が出てきたとうことだ。規制改革推進会議、国家戦略特別区域諮問会議における議論から目が離せない。

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