メタバースにおける医療体験

2022/08/22

4月13日、順天堂大学が「順天堂大学とIBM、メタバースを用いた医療サービス構築に向けての共同研究を開始」というタイトルでプレスリリースを行った。

 当時はメタバースと医療の掛け合わせにいまいちピンと来ず、こんな動きもあるんだなぁという程度で斜め読みしていた。

 最近、Amazon Primeで無料購読した書籍の中にメタバース関連のものがあり、アナザーワールドとしてのメタバースの可能性に興味が湧き、順天堂バーチャルホスピタルの記事に再度当たることとなった。

現在、国が推進しているオンライン診療・服薬指導はあくまでも医療機関・薬局と患者個人のやり取りだ。そこに集いの要素は皆無であり、便利ではあるものの、何か味気ないものを感じるそのせいかもしれない。

田舎では、クリニックの空間が日常の情報交換をする場として、ある種のよりあいの場として機能している。メタバース空間であれば、集いの要素があるため、診察前後の空き時間を有意義に過ごせる可能性がある。薬局も同様だ。

どこまでの医療体験が可能なのか、メタバース空間における開業・開局の法規制など、いろいろ解決しなければならない課題もあるが、2022年度中には何かしらの試作品が発表されるとのことで、それを楽しみにまっている。

参考: 
4月13日 順天堂大学 プレスリリース

7月20日 日本経済新聞 記事

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