まさかの、診療報酬改定がDX

 2022/06/02

5月31日、通称「骨太の方針」の原案が示された。

前回、前々回と比較すると、このタイミングはかなり早く、現政権のただならぬ覚悟が見え隠れするとか、しないとか。

Twitterのライムラインを見ると、なんとそこには「診療報酬改定DX」の文字が。

きっと何かの間違いと思ったのは私だけだろうか。

何でもかんでもDXをつければいいものではないぞと思い、原案に目を通すとそれは確かにあった。しかも、注釈入りで解説まで入っているではないか。

ちなみに、原案から該当部分を抜粋すると、「『診療報酬改定DX』の取組を行政と関係業界が一丸となって進める」とある。

注釈によれば、「診療報酬改定DX」とは、“デジタル時代に対応した診療報酬やその改定に関する作業を大幅に効率化し、システムエンジニアの有効活用や費用の低廉化を目指すこと”であり、それにより、“医療保険制度全体の運営コスト削減につなげる”とのこと。

オンライン診療やリフィル処方箋、電子処方箋の議論よりもぶっ飛んだものがいきなり登場してきたではないか。

全医療機関や薬局から収集された膨大なエビデンスやアウトカムのデータベースが、AIにブチ込まれて解析され、最適な診療報酬の改定プランが示される。そんな光景が一瞬頭を過ぎった。

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