調剤施設基準と重み付けによるスコアリングと医療経済実態調査から

2022/05/16

令和３年度医療経済実態調査より得られた調剤基本料の区分別損益率に、薬局認定制度に関連する点数項目の届出状況を追加してみる。

関連点数の届出状況についても、調剤基本料別に集計したものをそれぞれの薬局数で除して、届出率として比較することにする。その結果を示したものが下図である。

薬局認定制度に係る点数項目として４つの加算等を取り上げるが、地位支援体制加算については調剤基本料１とそれ以外との間で届出のハードルが著しく異なることから、重み付けスコアリングによる定量分析の手法を用いることにする（地域支援体制加算に0.3、それ以外の加算等に１の重み付けを行う）。その結果、調剤基本料別のスコアは下図のとおりとなった。

このスコアと損益率に順位付けを行ってみると、かなり近似する傾向が見られた。

ここで取り上げた４つの点数項目は、薬局認定制度の施行と連動して取組みが加速し、届出が拡大した。その結果、調剤技術料が増加したことで、利益率に貢献したと考えられる。