進まない連携、令和4年度改定で光は見えるか?

 2022/03/15

令和4年度調剤報酬改定において、基本料3ロ・ハに該当するであろう薬局(本日時点で基本料1・2の薬局を含む)、基本料3イに該当する開設者の全店舗(基本料1・2の薬局を含む)とその他の薬局ごとに、各種加算等の届出を集計し、その推移をグラフ化してみた。

本日取り上げるのは「特定薬剤管理指導加算2」で、グラフ(下図)では各集団における届出率の推移を示している。

この加算の施設基準でネックとなるのは、やはり「保険医療機関が実施する抗悪性腫瘍剤の化学療法に係る研修会に年1回以上参加していること」だろう。

薬薬連携が促進されるよう、外来化学療法加算の加算である連携充実加算の施設基準として、病院側にも研修会の開催が求められている。しかし、病院側に設けられた人員要件等のハードルが高く、思うように届出が進んでいないようだ。

令和4年度改定では、入院予定患者の受入をスムーズにするための薬薬連携を評価する点数として、「服薬情報等提供料3」が新設される。点数ありきの連携ではあるが、長年の懸案である薬薬連携が促進されることを願うばかりだ。


特定薬剤管理指導加算2 届出率推移


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