(作業的ブログ)これまでの議論の整理と、第2ラウンドで示された課題と 〜在宅〜
2022/01/19
第2ラウンドの議論で示された課題と、1月14日の総会で承認された「これまでの議論の整理」を照合することで見えてくるものがある。
▼これまでの議論の整理(2022年1月14日、中医協総会)
▼第2ラウンドで示された課題
〇在宅業務を実施している薬局は増加傾向にある。また、医療保険における「在宅患者訪問薬剤管理指導料」の算定回数は横ばいだが、介護保険における「居宅療養管理指導」に係る算定回数は伸びており、全体として薬剤師による在宅薬剤管理は進んでいる。
〇在宅患者訪問薬剤管理指導料等を算定できなかった理由としては、「算定要件を満たさない臨時処方薬の指導・管理のため」、「間隔が6日以上空かないため」、「主治医以外の他科からの処方薬の指導・管理のため」という回答が多かった。また、在宅患者訪問薬剤管理指導料の届出薬局のうち、約36.9%の薬局において、在宅を担当する医師以外の指示による訪問が行われていた。
○在宅医療における薬局薬剤師の主な役割としては、患家への医薬品・衛生材料の供給、患者の状態に応じた調剤(一包化、簡易懸濁法、無菌製剤等)、服薬状況と副作用等のモニタリング、ケアマネジャー等の医療福祉関係者との連携・情報共有などがあげられる。
○在宅医療において、薬剤師は、服薬状況の管理や薬剤保管管理の指導といった役割が他職種から求められている。
○医療用麻薬持続注射療法、在宅中心静脈栄養法を実施している患者への薬学的管理としては、処方提案や特定保険医療材料、医療機器の使用説明に加えて、疼痛状況の確認、配合変化の確認、カテーテル感染症防止対策など、特別な在宅薬学管理が必要となる。