地域連携薬局件数÷地域支援体制加算の届出件数=? その①
2022/01/06
昨年の中医協総会では、「地位支援体制加算」について、下記の2つの論点が示された。
○ 令和3年8月より地域連携薬局等の認定薬局制度が施行されたことも踏まえ、地域支援体制加算の在り方についてどう考えるか。
○ 調剤基本料1を算定する薬局、調剤基本料1以外を算定する薬局それぞれについて、地域への貢献をより推進する観点から、どのように考えるか。
これらの論点から考えられるのは、施設基準が類似する地域支援体制加算と地域連携薬局では、その届出件数と認定件数は近似するのが自然であり、地域連携薬局にそぐわない地域支援体制加算の施設基準は適正化される方向に進むだろうということ。
そこで、12月の厚生局データと、11月末現在における地域連携薬局の認定件数を用いて比較を行ってみた。(地域連携薬局件数÷地域支援体制加算の届出件数)の計算式より、都道府県ごとに地域連携薬局の届出率(※)を導き出してみた。(※2つの件数を単純比較したものである)
認定制度施行からまだ間もないという要因はあるが、届出率は最大でも茨城県の約17%であった。逆に最低だったのは長崎県で、両県を比べると10ポイント以上の格差があった。