【調剤】12月オンライン服薬指導の届出状況を見て思うこと

 2022/01/03

12月の厚生局データより、オンライン服薬指導に係る届出状況の集計を行った。コロナ下における0402対応や、4月の診療報酬改定へ向けて届出件数の増加は続くが、健康サポート薬局や認定薬局のような指標となる目標件数があるわけではない。いったいどこまで増えるのか、現状の件数が多いのか少ないのか。

11月末にはオンライン服薬指導に係る改正省令等の(案)についてパブリックコメントが開始され、令和4年度診療報酬改定による方向性がおおよそ具体的になった。更には、直後に開催された規制改革推進会議(医療・介護WG)において、厚生労働省による改正案に対して物言いがつき、対象患者や実施要件等が大幅に緩和、拡大される可能性が濃厚になった。

一方で、これまでの歴史や、薬局間の競争により、わざわざ薬局に赴いて薬剤を受け取ることを苦に感じないという患者心理が醸成されているようにも思う。

まずは、待ち時間を限りなく少なくしようとする競争によって、そもそもの待ち時間自体がかなり短縮されている。更には、ドライブスルー窓口や充実したアメニティの設置により、病院やクリニックと比較して、薬局での待ち時間を「快適」と感じる患者もいるだろう。

そんな現状において、一般的な診療圏内における「オンライン服薬指導」のニーズはあるのだろうだか。そんな疑問を抱く人もいるはずだ。

個人的には、リフィル処方とオンライン服薬指導の併用が可能になれば、かなり利便性が高まるような気がしている。


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