本日の中医協総会は「調剤その2」

 2021/10/22

どういうことだろう。

近頃の中医協総会は、翌日の資料掲載が早くなってきた。

働き方改革を意識した対応だろうか。これまでとは明らかに異なるスピードに、ただただ驚くばかり。しかも、スライドのデザインまでが刷新されている。

仕事の早い業者へと変更になったのだろうか。

そんなことはさておき、本日の中医協総会では【調剤(その2)】が審議される。薬機法改正に際して開催された、厚生科学審議会の取りまとめまで再掲されている。今回も、薬局・薬剤師の存在意義を深くえぐる議論の予感がする。

過去の改定では、これまでの路線を踏襲しながら、軽微な対策で済んでいたところが、前回あたりから風向きが変わってきた。無理難題を押し付けられる改定に、どこまで対応することができるのか。

そんな腕試しが測られる改定になりそうだ。


調剤(その2)に係る論点

【かかりつけ薬剤師・薬局の推進について】

○ 薬剤服用歴管理指導料について、薬剤種類数が多い場合に服薬指導の事項が増え内容が複雑になることから説明時間が長くなることを踏まえ、その評価についてどのように考えるか。

○ 薬剤情報の一元的な把握による薬学的管理の評価について、どのように考えるか。


【重複投薬、ポリファーマシー及び残薬等への対応に係る評価】

○ 保険薬局における重複投薬の解消を推進する観点から、服用薬剤調整支援料の在り方について、どのように考えるか。


【保険薬局と保険医療機関との連携について】

○ 調剤後のフォローアップにより患者の状況等を把握し、保険医療機関に情報提供を行った場合の評価について、どのように考えるか。

○ 退院時共同指導料の算定状況等をふまえ、現行の算定要件等についてどのように考えるか。

○ 保険医療機関と保険薬局の連携を強化し、より質の高い医療を提供する観点から、入退院時における保険医療機関と保険薬局の取組の評価について、どのように考えるか。


【医療的ケア児の薬学的管理について】

○ 医療的ケア児等については、調剤を行う上での薬学的管理に考慮が必要な事項が多く内容が複雑であることを踏まえ、小児患者に対する薬学的管理指導の評価についてどのように考えるか。

【在宅患者訪問薬剤管理指導に係る評価について】

○ 在宅患者に対して、当該患者の在宅療養を担う医師と連携した他の医療機関の医師の指示に基づき、訪問薬剤管理指導を実施した場合の評価についてどのように考えるか。 


    図:中医協総会(2021年10月22日開催)資料より



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