初診オンライン診療拡大へ向けたルール作りはどうなるか? その3
2021/10/12
初診オンライン診療拡大の論点、改定の方向性について、個人的に気になるポイントをハイライトしたもの
初診からのオンライン診療の取扱いについての論点(オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会(2021年10月7日開催)より)
- 初診に必要な医学的情報
- 診療に必要な医学的情報について、例えば、既往歴、服薬歴、アレルギー歴等が考えられるが、これまでに議論されてきた医学的情報として活用できるものも踏まえて、どのような場合にオンライン診療を実施可能と考えられるか。
- かかりつけ医がいない場合等に行う「オンラインでのやりとり」の取扱いの詳細や実際の運用、症状について
- 「オンラインでのやりとり」は、オンライン診療の可否についての医学的判断を行う枠組みであるため、そのやりとり自体はオンライン診療とは異なる枠組みで実施する。
- また、受診歴がなく、十分な医学的情報も得られていない患者に対し、診療を行おうとすることから、オンライン診療に必要な患者の医学的情報を丁寧に得ることで安全性及び信頼性を担保することが必要。
- 「オンラインでのやりとり」の取扱いについて、どういったものが考えられるか。
- 「オンラインでのやりとり」の結果、直接の診察が必要と判断されるなどオンライン診療を行わないこととなった場合に必要な対応も検討が必要ではないか。
- オンライン診療の実施の可否の判断については安全にオンライン診療が行えることを確認しておくことが必要。
- 日本医学会連合の提言「オンライン診療の初診に適さない症状」等を踏まえて初診からのオンライン診療可能な症状または適さない症状についてどのように考えるか。
- 処方について
- 初診からのオンライン診療で処方可能な薬剤について、日本医学会連合の提言「オンライン診療の初診での投与について十分な検討が必要な薬剤」等を踏まえてどのように考えるか。
- 現在の時限的・特例的措置においての制限についてはどう考えるか。
- 対面診療が必要な場合の実施体制について
- オンライン診療を実施するにあたり、継続的なフォローアップの中で必要な検査等を行うとともに、急変時や中等症または重症であることが疑われる患者を適切かつ速やかに対面診療、検査、処置等に誘導することが可能な体制が必要。
- 必要時に対面での受診が可能な体制を確保するため、オンライン診療を行うにあたってどういった対応が必要と考えられるか。