初診オンライン診療拡大へ向けたルール作りはどうなるか？

 2021/10/08

6/30に議論の取りまとめと今後の方針が整理されて以来となる。久方ぶりに、オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会が開催された。

まずは、昨日の検討会で示された「検証のまとめ」と「対応方針」を確認していきたい。

「検証のまとめ」で明らかなのは、規制や施設基準の厳格化の方向性だ。臨時的措置（0410対応）のルールを逸脱してオンラインによる保険診療を行う医療機関に対しては、レセプトの返戻、査定が行われる。それに加えて、施設基準の取り消しが行われる可能性を考えれば、4月以降のルールには敏感になる必要があるだろう。具体的には、距離基準、処方が禁止される薬剤、初診可となる条件だ。

0410対応で蓄積されたデータからは、小児や勤労世代の患者が多かったこと、風邪など軽症と思われる患者が中心であったというエビデンスが明らかになっている。当然、4月以降のルール決めに当たっては参考となる可能性が大きい。