中医協総会第2ラウンドへ 現状と課題、論点、そして意見に対する注目ポイント 〜オンライン資格確認体制〜

 2021/09/18

現状と課題、論点、そして意見に対する注目ポイント 〜オンライン資格確認体制〜

《注目ポイント》

・診療報酬改定の議論で、オンライン資格確認、電子処方箋が取り上げられている

・オンライン資格確認については、導入にあたって補助金が付いている

・設備導入を誘導するため、診療報酬による追加的インセンティブは必要か?

・ICT設備の導入を進める医療機関・薬局とそうでないところとでは、患者が感じる利便性に違いは出てくるのか?


(以下、2021年9月15日中医協総会資料より抜粋)

【現状と課題】

(全体)

○ 処方箋発行枚数及び処方箋受取率は、これまで右肩上がりで増加していたが、新型コロナウイルス感染症が拡大した令和2年度の処方箋発行枚数は大幅な減少がみられた。

○ 1薬局当たりの年間処方箋枚数は近年同程度で推移しているが、薬局薬剤師 1 人当たりの年間処方箋枚数は減少傾向が続いている。

○ 調剤報酬の技術料のうち、「調剤料」の占める割合は近年減少傾向にあるが、引き続き技術料の 50%を超えており、対人業務を評価する「薬学管理料」の占める割合は、近年増加傾向にあるものの、20%程度となっている。

○ 薬局における薬剤師の業務は、「患者のための薬局ビジョン」や改正薬機法に基づき、医療機関等との連携、在宅医療への対応など、かかりつけ薬剤師・薬局の普及・機能充実等の取組が進みつつあるものの、地域において薬剤師が役割を十分に発揮するためには、薬剤の調製などの対物業務を医療安全確保のもと適切かつ効率的に実施することが重要であり、その前提のもと、引き続き、対物中心の業務から、患者・住民との関わりの度合いの高い対人業務へとシフトすることにより、薬物療法や健康維持・増進の支援に一層関わり、患者・住民を支えていくことが求められる。


【論点】

○ 薬局・薬剤師が、対物中心の業務から、患者・住民との関わりの度合いの高い対人業務へとシフトすることにより、薬物療法や健康維持・増進の支援に一層関わり、患者・住民を支えていくことが重要であることを踏まえ、診療報酬のあり方について、どのように考えるか。


【主な意見】

(オンライン資格確認等システム等)

○ 今後、オンライン資格確認等システムや電子処方箋等の ICT 活用により、薬剤情報の共有や一元的な把握が可能となり、医療機関の医師も処方という薬物療法のスタートの時点から、重複投薬等の解決に貢献ができるようになるため、この様な医療機関の働きに関して必要かつ十分な評価を行うべき

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