中医協総会第2ラウンドへ 総会資料から読む調剤報酬改定2022 その①
2021/09/27
中医協総会第2ラウンドへ 現状と課題、論点、委員からの意見にみる調剤報酬改定2022
参考資料:令和4年度診療報酬改定に向けた議論(次期改定の論点等)の概要(2021年9月15日中医協総会資料)
上記参考資料をもとに、個人的な見解による2022年度調剤報酬改定のポイント
第1節 調剤技術料
○調剤基本料
・調剤報酬の構造的改革はどこまで進むか?
・調剤基本料の施設基準は見直されるのか(枚数・集中率→他の要素)?
・新設されたばかりの特別基本料の廃止はあるのか?
・院外薬局、病院薬剤部の機能分けに調剤報酬による介入は可能なのか?
・敷地内薬局は選定療養制度の対象にふさわしいのか?
○地域支援体制加算
・地域連携薬局、専門医療機関連携薬局への加算は新設されるのか?
・地域支援体制加算は、かかりつけ薬局、地域連携薬局、専門医療機関連携薬局の3階建てになるのか?
・地域支援体制加算の施設基準のチグハグは解消されるのか?
○後発医薬品調剤体制加算
・(未整理)
○調剤料
・患者目線で対物から対人へという方向性とは?
・調剤技術料の再引き下げはあるのか?
・対人業務は本当に対物業務ありきなのか?
○分割調剤
・実効性のない分割調剤の制度設計は見直しされるのか?
・診療報酬改定は“患者の利便性”を考慮してくれるのか?
・対象となる患者層、薬剤はどうなるのか?
・“リフィル”に対するアレルギーの所以は?
・諸外国では一般的な既存制度の導入を論ずる必要性は?
第2節 薬学管理料
○薬剤服用歴管理指導料(加算含む)
・20年度改定で新設された薬学管理料の評価は?
・マイナンバーによる投薬歴確認を大前提として、調剤報酬はどう変わるのか?
・ポリファーマシー解消は進むのか?
○オンライン服薬指導料(薬歴管理指導料4)
・診療報酬改定の議論で、オンライン資格確認、電子処方箋が取り上げられている
・オンライン資格確認については、導入にあたって補助金が付いている
・設備導入を誘導するため、診療報酬による追加的インセンティブは必要か?
・ICT設備の導入を進める医療機関・薬局とそうでないところとでは、患者が感じる利便性に違いは出てくるのか?
・オンライン服薬指導の拡大恒久化の着地点は?
・初診対応とかかりつけ重視の妥協点は?
・大手調剤に集中しない方策は有意義なのか?
・オンライン服薬指導専門薬局を作らないための規制策は必要か?
・研修受講は必須になるのか?
○かかりつけ薬剤師指導料
・かかりつけのより一層の推進とは?
・小児、高齢者を除く慢性疾患患者におけるかかりつけ薬剤師指導料の算定状況の意味するところは?3割負担?
・地域連携薬局、専門医療機関連携薬局、その他の薬局で調剤報酬上のかかりつけ機能は分類されるのか?
・敷地内薬局のかかりつけ機能の評価はどうなるのか(かかりつけ機能は無いのか)?
○在宅患者訪問薬剤管理指導料
・医療必要度の高い患者に対する指導等への評価はどうなるか?
・個店薬局、チェーン薬局、門前薬局など、どのような薬局が中心となって在宅を行っているのか?
・地域連携薬局、専門医療機関連携薬局の役割はどのように評価されるのか?
○退院時共同指導料
・退院時の連携の有無で、その後のケアの質に差は生まれるのか?
・退院時カンファに参加できない問題は、病院、薬局のどちらが解決するのか?