オンラインによる要指導医薬品購入のUXは?
2021/08/27
8月23日の新生・規制改革推進会議では、これまでの成果に加えて、当面の主な課題も示された。
オンライン診療に関する診療報酬上の取扱いは、今後の中医協総会とも並行して、今年度中の決定が見込まれる。
もう一つ気になるのが、「情報通信機器を活用した医薬品販売規制の見直し」だ。ここでの医薬品が指し示すのは、当然ながら要指導医薬品であろう。
仮に、この規制が緩和されたとして、商品選択から薬剤師の説明を経て、購入に至るまで、どのような流れになるのだろう。
WEBページ上で品目を選択した後に、説明のためのビデオ通話に切り替わるのだろうか。医療用医薬品のオンライン服薬指導とは異なり、ある程度飛び込み需要にも応える必要があるだろう。
わざわざ予約してOTCの説明を受けるなど最悪である。距離制限が不要であれば、全国どこかの手の空いた薬剤師に繋がるようなシステムがあれば大歓迎だ。待たされるにしても、1分程度がげんどだろう・・・と、規制緩和よりも前に、購入ページのUXが気になるのであった。
規制改革の主な成果と当面の課題について(令和3年8月 23 日 内閣府規制改革推進室)より抜粋
2.規制改革の当面の主な課題
デジタル
○医療・介護分野におけるデジタル化
-オンライン診療に関する診療報酬上の取扱い。
-情報通信機器を活用した医薬品販売規制の見直し。
-デジタル技術の進展を踏まえた医療機器の審査等の迅速化。