いよいよ見えてきたオンラインの方向性
2021/08/26
業界紙等でも報じられているが、8月23日に新生・規制改革推進会議が開催された。
議長には、元NTTドコモ執行役員で、現KADOKAWA社長、慶応大特別招聘教授の夏野剛氏が選任された。歯に衣着せぬ論調で、改革を推し進める印象の強い夏野氏だけあり、今後の規制改革推進会議への期待がよりいっそう膨らんだ。
当日示された「規制改革の主な成果と当面の課題について 」という資料に目を通すと、気になる表現が目に止まった。
「1.規制改革の主な成果」の項には、新型コロナウイルス感染症が収束するまでの時限的措置を着実に実施し、その後は恒久的措置として、かかりつけ医がいない場合等における初診からのオンライン診療を実施とある。さらには、オンライン服薬指導については、患者がオンライン診療を受診した場合に限定せず、薬剤師の判断により初回からオンライン服薬指導を可能とするあるではないか。
規制改革推進会議のとりまとめに当たる「規制改革推進に関する答申」には、かかりつけ医以外の初診オンライン診療について記載はあったものの、オンライン服薬指導については書面上、具体的な言及がないままだったような気がする。
それが「成果」として記載されたということは、次期改定で盛り込まれること間違いなしということだ。
規制改革の主な成果と当面の課題について(令和3年8月 23 日 内閣府規制改革推進室)より抜粋
1.規制改革の主な成果
(2) デジタル
② 民間におけるデジタル化
〇オンライン診療・オンライン服薬指導について、新型コロナウイルス感染症が収束するまでは現在の時限的措置を着実に実施するとともに、収束後は、当該措置の恒久化として、以下のとおり、措置を講ずる。
-オンライン診療は、初診からの実施は原則かかりつけ医としつつ、かかりつけ医がいない場合等においても、一定の要件の下初診から実施。
-オンライン服薬指導は患者がオンライン診療を受診した場合に限定せず、薬剤師の判断により初回からオンライン服薬指導を可能とする。