ガラパゴスニッポン
2021/08/19
国内における「反復利用可能な処方箋」の議論再燃に端を発して、諸外国の状況を得意のネットサーフィンで調べている。
Refill prescription、Pepeat prescription、Electronic prescriptionと、日本にもあったらいいなが目白押しである。その他にも、薬局が提供できる医療サービスには、日本では考えられないようなものばかりが並んでいる。
明らかにグローバルスタンダードからズレている日本の医療サービスはどのようにして構築され、変革の機会を置き去りにしてきたのだろうか。
私は大学生だった頃、オーストラリアに1年間住んでいたことがある。当時の日本は、いわゆるドコモのiモードに代表される3Gのサービス全盛にあり、携帯電話による画像送信、ホームページ閲覧がごくごく当たり前であった。一方、オーストラリアの通信技術は2Gの段階にあり、携帯電話でできるのはテキストメッセージのやり取りのみであった。
そのオーストラリアではいまや電子処方箋を用いて、薬局に足を運ばずとも処方薬のリピート受取りが可能である。
技術的側面から考えれば、日本における医療制度のガラパゴス化はICT、デジタル技術の遅れが原因ではないということは明白だろう。
それ以外の阻害要因を、このコロナ禍が変えるのか、それでも変わらないガラパゴスニッポンか。