大たん予想?!2022年調剤報酬改定と骨太方針を考える その4 〜多剤・重複投薬〜
2021/06/17
6月9日公表の骨太方針2021の原案より、次期調剤報酬改定に直接的に影響するであろうポイント(一部改編)を抜き出しコメントしていく(オレンジは関連するであろう調剤報酬点数等)。
3.多剤・重複投薬
- 取組を強化 《【調剤】重複投薬・相互作用等防止加算、服用薬剤調整支援料1 ・2》
2020年度診療報酬改定の付帯意見にある「多剤・重複投薬」が骨太方針2021にも記載される予定だ。
2015年の骨太方針から登場し始めた「多剤・重複投薬」は最大関心事の一つであることは言うまでもなく、記載が消えないということは未解決の課題であることを意味している。薬好きの日本人にとっては決して耳障りのいいものではなく、診療報酬のコントロールだけではどうにもならないのではないだろうか。
そうは言っても、2022年改定でも何らかのテコ入れがあるのは必至であり、これ以上何ができるか、何をすべきかを考えつつ、PDCAを回しながら政府の要請に追いつく方法を構築しなければならない。「多剤・重複投薬」は医療費のみならず、健康面にも悪影響を及ぼす懸案事項であることを忘れてはならないのだ。