大たん予想?!2022年調剤報酬改定と骨太方針を考える その1 〜まずは該当箇所の整理から〜
2021/06/14
6月9日に公表された骨太方針2021の原案から、次期調剤報酬改定に直接的影響を及ぼすと思われる記載を抜き出してみた(水色)。
後発医薬品に係る新目標についての検証、品質及び安定供給の信頼性確保、保険者の適正化の取組にも資する医療機関等の別の使用割合を含む実施状況の見える化を早期に実施し、バイオシミラーの目標設定の検討、新目標との関係を踏まえた後発医薬品調剤体制加算等の見直しの検討、フォーミュラリの活用等、更なる使用促進を図る。多剤・重複投薬への取組を強化する。症状が安定している患者について、医師及び薬剤師の適切な連携により、医療機関に行かずとも、一定期間内に処方箋を反復利用できる方策を検討し、患者の通院負担を軽減する。
典型的な行政文書で、複数の要素が端的に凝縮されることで難解になっているため、一つ一つの要素を箇条書きにして整理する。更に、どのような改定が行われるかをイメージしやすいよう、関連する調剤報酬点数の既存項目や、キーワードを《オレンジ》で付記する。※【調剤】は調剤報酬を意味する。
- 後発医薬品
- 新目標についての検証 《政府目標、後発医薬品数量シェア》
- 品質及び安定供給の信頼性確保 《規制当局、製薬企業による取組み》
- 保険者の適正化の取組にも資する医療機関等の別の使用割合を含む実施状況の見える化 《医療機関等の後発医薬品数量シェアを公表》
- (後発医薬品に係る)新目標との関係を踏まえた後発医薬品調剤体制加算等の見直し 《【調剤】後発医薬品調剤体制加算》
- フォーミュラリの活用等 《【調剤】後発医薬品調剤体制加算》
- 更なる使用促進 《【調剤】後発医薬品調剤体制加算》
- バイオシミラー
- 目標設定の検討 《政府目標、BS目標値 数量?金額?》
- (後発医薬品に係る)新目標との関係を踏まえた後発医薬品調剤体制加算等の見直し 《【調剤】後発医薬品調剤体制加算》
- フォーミュラリの活用等 《フォーミュラリ》
- 更なる使用促進 《【調剤】後発医薬品調剤体制加算、保険者による介入》
- 多剤・重複投薬
- 取組を強化 《【調剤】重複投薬・相互作用等防止加算、服用薬剤調整支援料1 ・2》
- (その他)
- 症状が安定している患者について、医師及び薬剤師の適切な連携により、医療機関に行かずとも、一定期間内に処方箋を反復利用できる方策を検討し、患者の通院負担を軽減する 《反復利用できる処方箋》